65536 tunes for MIRAI

年に一回くらいは更新したいブログ

妄想ロックンロール at 新宿ACID

http://karen.saiin.net/~mousou/
もう三週間も前の事になりますけど、もう二月ですけど、折角書いたので載せちゃいます。いっときますけど、無駄に長いですよ。

【TOKYO進撃】

9日、神速で仕事を片付け、仙台駅へダッシュ。妄想DJ陣へのお土産として仙台銘菓・萩の月を購入し、新幹線に乗車。片道1万円弱という貧乏フリーターには酷過ぎる交通費に、切符買ってからも「まだ引き返せるのではないか」「お土産は僕のおやつにしてしまえば良いのではないか」「萩の月おいしいよね」と思い留まりかけるも、今年は飛躍の年にしたい、その一歩にしたいという想いから、雪降る仙台を後にする決意を新たにし、新幹線に乗車したのであった。
しかしながら、大学受験以来数年振りとなる東京、初めてのネット系イベントへの参加、しかも同伴する仲間もいなければ、ペルドモさん(id:teihen)が僕の名前を知ってくれているという以外にネットの知人は一人もおらず。ということで、早くも人見知り&小心者モード全開。そのせいか完全に晩ご飯を買うのを忘れてたり、帰る頃には丸一日起きてる状態になるから着くまで寝ておこうと思うも軽く興奮状態でサッパリ眠れなかったり、コーヒー買ったら一杯100円もしなさそうなのに300円も搾取されたり、次第に雪が少なくなってゆく外の風景に寂しくなったり、お腹空きすぎてお土産に手を出そうかと本気で思ったり、「少し食べたよ」と言ってフォレスト・ガンプ的に渡すという作戦を企てるも大人の判断で中止したり(ネタが伝わりそうにない、という判断)、途中停車した大宮駅と大宮の街の、仙台とは比較にならない都会振りにマジビビリして「大宮でこのレベルだったら東京はどうなるんだ!」「いや、実はフリーザの法則でコンパクトサイズとか」という大人げない妄言で無理矢理自分を落ち着かせたり等々していたら、あっという間に上野着。うわああー。
中学・高校の修学旅行と大学受験で訪れた際の記憶をフル動員させつつ、地方者の頼れる味方・案内表示にすがるように駅内を彷徨いながら山手線に乗り換え。手には萩の月の紙袋を持ち、憔悴しきった表情でTOKYOの夜景をぼんやり眺める僕はどっからどう見ても地方者というかお上りさんでした。車内では全身黒ずくめで電撃な萌え雑誌を次から次へと読み漁るTOKYO otk STYLEな男子を目撃するという素敵な東京の洗礼を受けつつ、遂に新宿駅に到着。
「これが…椎名林檎姉さんが唄った新宿か…」という感慨を、受け、る、ことはなく、旅立つ前に姉から言われた「新宿駅って凄く広いから」という言葉に、果たして東口に辿り着けるのかどうか物凄い不安に襲われる僕たん27歳。しかしここでも案内表示先生に盲従すれば、迷うことなく、東口に、辿り、着け、なかった。ええー!? 東口に出ればタモリが常駐してるアルタが目の前にあるはずなのに…。ここはどこ? 魔界? しかし単に、いつの間にか横の方の小さい出口から出ていたことが判明。改めて、アルタを正面に見据えて右折。サイトにあったペルドモ先生特製の写真マップを必死で(本当に必死で)思い出しつつ、ひたすら直進。すると写真にあったお店が次々と僕の視界に飛び込んでくる。そして最後の交差点を渡り、セブンイレブンが見えてくると、その横に、「ACID」の文字が浮かんできたのであった。
ACID…まさか実在していたとは…とかお店に対し至極失礼なことを思いつつも、まだ時計は22時前。とりあえず携帯ネットしつつ暇を潰す。あと家に電話(おかあさんに 『変なことに巻き込まれないようにしなさい』 と言われました)。すると何やら妙にオサレな人達がハイテンションでお店に入っていったので、あれ、もしかしてもう中に人並んでる? と思って気合を入れて中に入ってみると、まだだった。さっきの人はお店の人だった。超フライング。「22時からなんで…」と言われ、すごすごと退散。東京初恥。しかし、5年くらい前の僕ならここで凹みに凹んでおうちかえりたいをウザい程連発するところですが、いい加減三十路も射程距離に入ってきた年頃ですしね。仕事で色んな恥をかいたり迷惑掛けたりして、チキン野郎なりに逞しくなってきましたしね。「あ、そうすか」と謝って横のコンビニへ。
寒空の下、缶コーヒーを飲みつつ再び携帯ネットに逃避。真冬の東京の夜に独り、身も心も冷え冷えとし、自分の部屋の暖かな空気と好きな音楽とパソコンのディスプレイの光が心底恋しくなってきた頃、店の前を見てみると、何やら数人の人が。あれはもしや妄想メイツ? 仲間? 他の人が入店していくのを見届け、僕も改めて意を決してドアを潜り、階段を下りて行く。そこでお金を払って中へ。遂に、来てしまった。


【妄想ロックの始まり】

スタート前のBGM、心地よい低音の響きが僕を誘う。とりあえず近くにいたスタッフの人にお土産を手渡す。あー荷物減った。良かった良かった。と思ってたら、正にその人こそが、主催者である妄想先生ことペルドモさんだったことが判明。「やっと会えた!」と握手。うわー何だよー普通の好青年じゃないかー。てゆうか大学ん時の後輩によく似てたから驚いたよ。「何でここにいるの小林後輩」とか言いそうだったよ。
そこでペルドモさんからスタッフの方を紹介されました。よしーださん(id:ysdm)が、僕が大学時代に住んでた街から来ていたことが判明。意外なところで繋がった。軽く談笑してから(山手線に乗ったらいきなりトーキョーotkに遭遇したという事を何故か軽く興奮気味でペルドモさんに報告する僕)、忙しいスタッフの方々は別の所へ。僕は早速ドリンクチケット使って一杯。
しかし、みんな仲良さそうだなあ。知り合い同士なのか。事前呑みで意気投合した妄想メイツ同士なのか。憎い。独りで来てるぽい人に勝手に親近感持ってたら、途中で知り合いらしい人が来て勝手に裏切られた気分に陥ったりして、しかもここにいるのはほとんどがネット絡みの人達のハズなのに。憎い。なんだよ! みんな普通に明るくてオサレなイマドキの若者ばかりじゃないか! 僕みたいに人見知りで口下手で会話という名のキャッチボールも満足にこなせない、ユニクロに身を包みまくった、リアルにコミュニケーション不全な人間なんて見当たらないじゃないか! うあーどうしよう、とりあえず酒飲みつつ静観して、イイカンジに酔ってきたら軽く踊りにでも出ようかなあ…。と、紫煙を吐き出しながら考えていたら、フロアの方から「はじまりまーす」という声が。そして大音量で響き渡る「チュンチュンワールド」→爆音パンクの流れに何事かと思い、酒を片手にフラフラとフロアへ。以下、DJタイム中の感想。

トップバッターということもあってか、フロアに人はまばら。厳しい状況ながら、気にする様子もなくパンクやハードコアを爆音でかけまくっていました。なんか聴き覚えあんなあと思ったらココバットだったり。久々に聴いた。あと最後にかけたソウルフラワーがヤバすぎる。爆音での破壊力がハンパない。激イカス。その時、モヒカンの人が酒瓶片手に中身をまき散らしながら踊り狂っていたのが印象的(そこをすかさずお店のお姉さんがモップかけてたのも印象的)。全体的に物凄くマトモなDJぶりに思えたんですけど、イベントサイトの自己紹介文を見ると、イベント参加するまでCDJに触ったこともなかったそうで。えー、それであんなにまともなのはずるい。ルックスもIMADOKIの若者っぽくてモテオーラを感じてジェラシーでした。

  • よしーださん

よしーださんの時も、小心者の僕は壁際ベンチで静観し続けてしまったのですけど、丁度いい塩梅にポップな選曲で、思い切ってフロアに出て行かなかったことが悔やまれます。トライセラいいっすわー。酒がもっと入っていればなあ…。最後のDJバトルで、ROSSOの「1000のタンバリン」かけてくれた時には、うおおお、と興奮しまして、「1000のタンバリンがー! 1000のタンバリンがー!」と、「どうしちゃったの?」と言われるくらいの勢いで唄い踊ろうとしたんですけど、もう踊る体力残ってなかったです。悔しい。関係ないけど、よしーださんはどことなく知人に似てました。

くるりの「ワンダーフォーゲル」がかかった時、学生時代に特に仲の良かった友達がこの曲好きで、良く聴かせてくれたのを思いだして、不意におセンチ気分に。「この楽しい日々はいつか終わってしまうのだなあ」という気持ちで日々を過ごしていたっけなあ。あの頃はとても楽しかった(女っ気のあるエピソードは微塵もなかったけどな)。そしてこの時も、座って静観してはいたけれど、とても楽しい気分でした。それにしてもみんなくるり好きすぎる。輪になって狂ったように踊り跳ねてて、僕も輪に飛び込んで行こうかと思ったけど、筋金入りの小心者である僕にはちょっと無理でした! ああでもみんな、日常の何もかも(苦しいことも辛いことも楽しいことすらも)忘れてとてもハッピーそうでしたね。あと結構僕好みのおセンチナンバーが多かったです。

誰もが知っている(ある意味)キラー・チューンの連発で、フロア大暴走。いきなり福山雅治の「HELLO」て。そん時丁度トイレにいたんですけど、用足しながら爆笑したよ。他にもマッキーからB'zからT.M.RevolutionからTMネットワークからZARDから、もはや「盛り上がれば何でもええんじゃーい!!」的な曲の嵐。漢だ。途中までは酒を片手に静観していたんですけど、最後にアジカンの「リライト」がかかった所で、赤いTシャツ&首にタオルという出で立ちで踊り狂っていた男性に「一緒に踊ろうゼ!」的に煽られた形で、僕も一気に参戦。それこそ、隣に座ってた人に「えっ…?」と思われそうな程の豹変ぶりで飛び跳ねました。正直、いつ入っていこうか見極めかねていたんですけど、和治さんと彼に助けられた。ありがとう! DJバトルでのバンプ「ラフメイカー」でも叫ばせて貰った。今回のMVP。

  • 須藤さん

ペルドモさんとよしーださんが知人に似ていれば、何故か須藤さんも同じく後輩の小出君(誰だよ)に似ていて、勝手に一人で困惑してました。なんかテンションの高いキャラクターも似てるし…。「小出君、何でここでDJしてんだ…?」とか思った。まあ別人ですけど。小出君はアニソンと特撮ですけど。それはともかく、須藤さんは今回のDJ陣の中では割とマニアックな選曲ながら、結構僕好みな曲が多くて楽しかったです。アンダーワールドがかかっちゃあ、踊らないわけにはいかなかった。プライマルは殺されると思うくらい凄かった。買う、あれ。ラスト近くにかけたJoy Divisionもかっこよかった。買う、あれ。今思い出したけど、僕ベスト盤持ってた(『Permanent』 てヤツね)。二・三回聴いただけでCD山脈の最下層に埋もれてたんだけど、今引っぱり出して聴いたら良く思えてきた。影響されやすい27歳(今年で28歳)。最後のNew Order「Blue Monday」の前でブッツリ無音になっちゃってたけど良かったです。

  • ナナタさん(769

ナナタさんも良い意味でわかりやすーい選曲で凄く楽しかったです。踊った踊った(不審人物めいたダンスで)。ジェットやらフランツやら、ほとんどCD持ってないはずなんだけど、フジロックの映像で聴いた記憶があるようなのばっかで、いつの間にか予習が出来てる自分がいました。やった! ロックンロール! ラジオスターの悲劇! そういえばミッシェルかけたのはナナタさんだけだったなあ。あと一人くらい誰かかけるかなあと思ったけど、そんだけ全員方向が分かれたということでしょうか。あとここまで書いて気付いたけど、Placeboは持ってた。なんか聴いたことあるなーとは思ってたけど。

ミカヂリさんは全曲ピロウズという、サイトそのままのピロウズ狂ぶりが実に男らしかったです。僕は『LITTLE BUSTERS』とベストとトリビュートしか持ってないヌルいファンなので、知らない曲が多かったんですけど、ミカヂリさんの選曲が実に良くて(多分、すげー練りまくったんじゃないかと)、やはりピロウズは良いなあと感動しながら踊りました。DJブースでの、さわおの生霊が乗り移ったかのような激しいアクションにも男を感じたよ。

  • ペルドモさん

一部から「ペ様」と呼ばれていた、主催者の妄想先生ことペルドモさんは、こっそり予告してくれていた長渕の「金色のライオン」を一発目に出して、深い時間の強者どものハートをキャッチしてました。まさか本当にかけるとは。AIRで揺れたり岡村ちゃんで揺れたり真心で揺れたり、まったり寄りな選曲が「ああ、もうイベントも終わりが近いのだなあ」という気分にさせられて、おセンチ深ヤンはちょっぴり切なくなってしまいました。特に「TODAY」が染みた。


【その他の感想とか】

  • ロッカー使おうと思ったら細かいお金が無くて、そこに居合わせた女の人に両替して貰った。助かりました。
  • 結局ほとんど誰とも言葉を交わさず酒飲むかタバコ吸うか踊るかしてた。クラブイベントだしそれはそれでアリなんだろうけどもっと誰かと話してみても良かった。
  • ペルドモさんのリアル友人らしい男子二人に声を掛けられた。
  • ずっと一人でいた白いコートの女の子が気になった。独りで来たもん同士仲良くしようかしらと思ったら、途中から完全に寝てらした。
  • 速攻酔ったらしい男性が椅子から転げ落ちてた。
  • 壁に登ってる人がいた。
  • 最初から最後まで踊り狂っていたモヒカンの人はMVP。
  • 頻繁に灰皿の掃除に来る店員のお姉さんが気になった。仕事してんなーと思った。
  • お酒は六杯ほど飲んだと思うんですけど、内二杯は踊り狂っている間に下げられてた。てゆうか、お酒を置いていたテーブルの床が濡れているのが気になってしょうがなかった。ぼ、僕のせい…? で、でもテーブルあったから置いてた、んだしッ…。
  • しかし六杯飲んだ割に大して酔わなかった。お酒に強くなったのかしら…。
  • お酒注文したら三回ほどくじを引かせてもらえた。バッヂ、カツ(駄菓子屋で売ってるヤツな)、ヘッドフォンをゲット。そのカツが結局その日唯一の晩ご飯。
  • 隣に座ってた女の人もカツ喰ってた。思わずカツで乾杯しようかと思ったけど、引かれそうだったのでやめた。
  • 普段ではあり得ないほどにタバコをバカスカ吸ってしまった。
  • 盛り上がりすぎて火の着いたタバコを床に落としてしまう失態。でもすぐ拾った(三秒ルール)。しかし火の粉が落ちてた。慌てて踏み消した。危うく翌日の新聞に「新宿のクラブで出火、入場客50人以上焼死」とかいうニュースが載るところだった。
  • とかやってたらライター紛失。どうせ100円だからいいけど。
  • 他の人のレポとか見ると、結構ネットの有名人が来ていたらしい。全然、微塵もわかんなかったけど。
  • 随分カメラに写ったけど、ほとんど半目だった。
  • 別に意識してなかったんだけど、何故かスタッフの控え室の壁あたりでずっと踊ってた。
  • 気が付くと最前。
  • さらに気が付くとセンター。
  • 「おわ、危ねえ!」と思って踊りながらさりげなく退く。
  • 別に何も危なくはないけど、センターに出るようなキャラクターでもないので…。えへへ…。


【日常への帰還】

最後のDJバトルの後、ペルドモさんの締めの挨拶も終わり、遂に終了。素晴らしい、目眩く時間を過ごさせて貰って大満足。妄想万歳…! とか余韻に酔いしれていたら、ペルドモさんに挨拶するのをすっかり忘れてた。嗚呼。
新宿駅までの帰路、ほとんど人が歩いていない新宿の街並みを見つめつつ、今なら全てを愛せるような気持ちになって、ちょっと東京が好きになった。そんな気がした。新宿駅に着いたら、地方者の頼れる味方・案内表示に「山手線」の文字が見当たらず、「あれ、ぼく、どこから出てきたんだったかな…」と、早朝5時の新宿駅構内を彷徨ったりしたけれど、焦りすぎてテンパリすぎて、深層から沸々とブルータルな何かが浮上しかけたけど、でも僕は全てを許した。その瞬間、僕は博愛の精神に目覚めた。言い過ぎた。
休日の早朝五時なのに、ちょっとした村一個分くらいの人がホームいる事に恐ろしい衝撃を覚えつつ、山手線に揺られ、新幹線に乗り換え、僕は郷里へと舞い戻った。東京滞在時間・8時間。窓の外に輝く美しい朝陽を見つめていたら、イヤホンからはSlowdiveが流れてきて、いいタイミングでチルアウト。
仙台に着いて、在来線に乗り換えて、帰宅しても興奮冷めやらず。くたくたで、すぐにでも眠れるはずが、なかなか寝付けず。こんなに楽しかったのは一体いつ以来だったんだろう。次があるならまた行きたいです。ありがとう妄想ロックンロール
ところで家に帰ったら、家族が「東京のクラブでKというクスリが流行ってる」とかいう特集をテレビで観てしまい、それが心配で心配で仕方がなかったらしく、「大丈夫だった? 変な事に巻き込まれなかった? Kあるよとか言われなかった?」と何度も訊かれきました。だいじょうぶです。


【精算】

この日だけで一体いくらお金を使ったのかという現実には全力で目を背けたい。