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65536 tunes for MIRAI

年に一回くらいは更新したいブログ

MY WAY MY LOVE "MAXIMUM VOLUME TOUR"@仙台MACANA

明日って言うか今日は山形行くので、もう寝ないとマズイんですけど、これは記憶が鮮明な内に書かんとマズイかと思うので。


MWMLの他、THE RODEO CARBURETTORにBlieAN、ゲストにGREAT ADVENTUREオープニングアクトに地元のrunny stoolsが出て、どれもがテンション激高な、いいステージングを披露してくれたんですが、もう今日はMWMLの一人勝ちというか、それまでに四バンドが構築していった雰囲気を一気にぶち壊し、敢えて悪く言うと台無しにしていってくれました。
まずセッティング。それまでの雰囲気とはガラリと変わり、不穏な気配すら漂い始めます。でもこの辺はいつもと同じ、大して変わらないんですが。しかし広江さんと大脇さんが自らセッティングしてるのに対し、村田さんは出てこず、スタッフの人が代行。そしてセッティング終了。しかし村田さん、なかなか現れず。しまいには既にステージ上にいる二人が暇を持て余し始め、大脇さんはただドラムセットを前に座っているだけの状態に。
しばらくして、ようやく村田さん登場。ほんの一瞬の静寂の後、村田さんマイク掴んで一吠え、と同時に一斉に轟音ノイズ放出開始! そしてそのまま、ほぼ一曲分くらいの時間、ノイズタイムが続くという展開に。さらにその半分くらいの時間、ギタリストであるはずの村田さん、ギターに触れもせず。ようやくギター抱えたと思っても、そのまま弾きもせず足下のエフェクター類を弄りっぱなしノイズ出しっぱなし。既に相当テンションがおかしい。この前に出たTHE RODEO CARBURETTORの人は、MCでMWMLやBlieANと共に本気で世界を変えるつもりだと宣言していましたが、しかしこのバンドのあまりにも狂ってるテンションに本気で付いていけるのか、ちょっと不安になったりもしました。
散々ノイズを放出しまくった後、指にはめた青いリングを光らせながら、ようやく一曲目「COWBOY KILLERS」スタート! もう音の輪郭も何も分からないくらいの音圧・轟音で、初めて聴いた人は一体どういう曲なのか、サッパリわからないんじゃないかというほどのノイズっぷり。もうボーカルなんて何歌ってんのかもまるでわからない。横にいたスタッフがPAブースに向かって「ボーカルマイクの音量上げて!」みたいなジェスチャーしてたけど、まるで意味無いし。でもそれまでの四バンドとはまったくテンションが違うのだけはよくわかる。特に村田さんがカオス過ぎる。MY WAY MY LOVEのボーカル&ギターとしてそこにいるのではなく、もはや村田有希生という名の総合芸術作品みたいなことになってる感さえあり… わかりにくいので一言で言うと、大暴れ。青いリングを光らせノイズを揺らめかせ、ギターを弾いて音の壁を客にブチかまし、時には全くギターを弾かず叫びまくりアホの子のように踊りまくり、勢い余って床にスッ転んだかと思えば駄々っ子のように手足をバタつかせ… って何してんですかあなた。でも笑顔。もうメチャクチャ。しっちゃかめっちゃか。
続いては新曲? なんか聴いたことのない曲は割とまともにやってたんですが(でも相変わらずの猛烈な轟音)(そして何が起きるか、何をやるのかわからない緊張感も相変わらず)、続く「RAVE ON」で村田さんの暴走スイッチ再びオン。曲の最後で、ギターを抱え上げたままドラムセットに突入、っていうか、そのまま倒れ込んでドラムセットをゆっくり崩壊させていく村田先生。お客さん大ウケ… だから何をしてんですかあなたは。珍しくドラムダイブに巻き込まれず座ったままの大脇さん、崩れ落ちていくドラムセットと村田さんを見ながら「あーあー、もう…」みたいな顔。そして村田さんは何事もなかったかのように起きあがり、マイクを掴んでドラムセットを指さし、「直すわ」の一言。一体何人が「お前も一緒に直さないのかよ!」と心の中でツッこんだんだろう。
ドラムセットを組み直して、「仙台のために」的なMCの後、やりだしたのは「FAMILY -theirs the remains-」。最新作の中でも特に優しさに溢れたメロディアスな轟音サウンド。MWMLと言うとどうしても凄まじい轟音ノイズやドラムダイブに代表されるような激しいライブパフォーマンスばかりに注目されがちだけど、この曲や前作収録の「C.」「the signal」、前々作収録の「THE RAINBOW SONG」のような、メロディが印象的な優れた(轟音)ポップ・ソングも多くあるわけで。実は村田さんという人はメロディメーカーとしての才能もある人なのだなと再認識させられるポイントなわけです。
なわけなんですが。我々は、そんな村田さんの背後に用意されている、二本のドラムスティックの存在が気になって仕方が無く。初めて見た人は、「なぜ、そこにドラムスティックが…?」と思うのでしょう。ドラマー大脇さん用の予備スティックにしては、随分と変な位置にあるし…。そしたら村田さん、おもむろスティックを手に取り、それでギターノイズ放出開始。びよーん、びよーんと、本来ギターに求められる音色を全否定するかのようなノイズを面白いくらい出しまくり。そしてスティックを広江さんの後方へと放り投げ、始まったのは必殺の「ACUPUNCTURE MAN」!! 少ないながらもお客さんも大盛り上がりです。そして村田さんのテンションもピークに達したのか、ついにはギターのストラップが切れたか外れたかで、最後はほとんどギター演奏放棄。鼓膜を揺さぶるノイズを残したまま楽屋へと引っ込む村田さん。すぐにスタッフがストラップを直そうとする。しかし様子がおかしいというか、村田先生はテンション高いというよりある意味絶頂に達してしまったらしく、何やら楽屋の方でも大暴れ(?)。楽屋の入口を覗いてみたら、さっきまではそこになかったはずの椅子が転がっていて… な、何してんの。そして再び勢いよく登場してきたかと思ったら、モニターを踏み台にしてドラムダイブ!! お客さんまたもや大ウケ… って、だから何をしとるのよ!! 大脇さんは豪快に崩壊したドラムセットに埋もれる村田さんに手を貸すこともなく、「あーもう!!」みたいな顔して、そのまま放置で退場。続いて広江さんも、涼しげな顔して村田さん放置で退場。最後に這いずって起きあがってきた村田さんが、マイクひっつかんで叫んで退場。え、もう終わり? と誰しもが思う中、スタッフが楽屋に確認しに行くも、両手で「×」のジェスチャー… なんじゃ、そりゃあ! 実は広江さんのとこに置いてあったセットリスト、裏から透けて見えてたんですけど、本編あと四曲くらいはやる予定だったみたいなんです。それが半分で終了… ええええー…。セトリに書かれてた「PXXXX」とか聴きたかったのに! そりゃねえよー。
今回のライブは、確かに凄いもんを見たという気はするものの、もっとじっくりたっぷり見たかったという気持ちもあり、若干不完全燃焼は否めず。あーまた見たい。
んでこの人達は、多分色々本気なんだろうと思う。世界を変えるというのなら、本気で世界を変えようとしているんだと思う。鈍器であり刃物であり弾丸であり衝撃波であり鉄拳制裁であり豪快な投げ技であり同時に絞め技でもある、そんな混沌としたエネルギーの放出量がただ事じゃない。時には自身の放つエネルギーをコントロールし切れず暴走・暴発することもあるのかもしれないけど、それでも失敗は成功の母ならぬ、暴走は革命の母とでも言わんばかりに、オノレの行動を信じて轟音を放っている… とでも思わなければ納得できんレベルに到達しようとしてんよ、あのパフォーマンスは。そうじゃなけりゃ、手淫行為スレスレですよ。そしてそんな狂気の沙汰寸前のパフォーマンスを繰り広げるバンドに食らいついて行こうとしてるTHE RODEO CARBURETTORとBlieANも、多分本気。果たしてどこまでいくつもりなのか。
今回は暴走特急すぎて、途中で脱輪事故を起こしたような結果になった感が否めないんだけど、次回はトップスピードのまま野を越え山を越え海を越えて大気圏突破して完走するようなパフォーマンスを、是非見せていただきたい所存です。