65536 tunes for MIRAI

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club SONIC iwaki 7th Anniversary event [ギフト4] @ club SONIC IWAKI

「これって一体、いつの話?」
「三ヶ月くらい前ですね」


そんなわけで昨年の12月21日は、日帰りで福島県いわき市までライブを見に行って参りました。以下、ライブ感想とそれ以外の色々について。


前夜は午前4時頃まで仙台のクラブにて田中フミヤのDJで踊り、帰宅後数時間だけ寝て昼前に出発。とても良い天気で絶好のドライブ日和。12月の東北とは思えない陽気は、まるで一足飛びに春がやってきたかのようで、羽織ったパーカーも要らないほど。そんな中を高速を飛ばしてひたすら南下。途中のSAで休憩したりしつつ約三時間半ほどのロングドライブ。小休止で立ち寄ったPAは自分以外に車がおらず、とても静かで、空は青くて、雲は白く輝いて、ゆっくりと流れていく風は暖かくて、センチメンタル気分を一層強くさせていった。
でもおセンチ気分なのには他にも理由があって。今まで何となく触れずにいたけど、実は大学時代の四年間を過ごしたのは、他でもない、いわき市なんだよね。喜怒哀楽七転八倒東奔西走四苦八苦色々あった四年間を過ごした街に久々に行こうとするのに、感傷が沸き起こってくるのはしょうがないだろ? 友達や先輩後輩と会う時間はないけど、でもあの街にもう一度久々に行けるというだけで、少し胸が躍った。勿論ライブも楽しみだったけど、あの街の風景をもう一度目に焼き付けることが出来るということが嬉しかった。
正直、いわき市なんか田舎もいいとこだ。仙台と比較するのも酷だけど、比べると、あまりの規模の違いに愕然とする。駅前なんか本当に小さくて、大学進学が決まって初めていわきに来た時、その田舎ぶりは愕然とする以上に軽く絶望した。しかし住めば都とはよく言ったもので、一年目こそ鬱鬱としていたものの、二年目になると多少慣れ、三年目になるとそこでの過ごし方もだいぶ身に付き、四年目となると逆に馴染みすぎて、仙台に帰りたくないとさえ思っていた。いわきでの就職口を探しさえしたが敢え無く撃沈し、卒業後は仙台の実家に帰還し、今に至るのである。
そんなこんなでいわき着。見慣れた景色が視界に飛び込んでくる。若干天気が崩れて曇ってきたのは残念だけど、しかし久々のいわき入りにwktkが止まりません。そんなわたくしが最初に向かったのは、学生時代、何度と無く通った定食屋。この辺の学生なら知らない者はいないとさえ言える「やきかつ太郎」であります。卒業以来一度も食いに来ていないので非常に非常に非常に楽しみにしていました。が。逸る気持ちを抑えながら店に行くと、そこにはなんと「準備中」の看板が…! えええええー!? そこで慌てて携帯で調べてみると(直接店に聞けよって話だけど)、今は丁度お休みの時間で、営業再開は夕方5時から… あれーそうだったかな… そういやそうだった気もするな… そしてライブハウスの開場時間は6時。食えない事もないけど、夕方の渋滞に引っ掛かるとえらいことになりそうなので、今回は泣く泣く断念。ひとが何を楽しみにいわきまで来たと思ってんだー!(本来の目的はライブ観賞です)
折角朝飯を抜いてまで、このやきかつに賭けてきたというのに… 仕方ないのでテケトーにメシを済ませようかと近所のファミマへ行くと、道路を挟んだ向かい側に、何やら見慣れた店が。嗚呼学生時代の思い出がまた一つ蘇る。あれはミートショップナカジマじゃないですか! 安くて美味くて量が多いという、腹ペコ貧乏学生の強い味方。そんなわけで今回のメシはナカジマに決定。あの頃と変わらず、ご夫婦で切り盛りしていらっしゃいました。元気そうで何よりです。そして相変わらず安いです。タッパにこんもり盛られた唐揚げと大盛りのライスで450円。ご主人に「これからお昼? もう三時だよ?」って、にこやかに笑いながら話しかけられて、それがすごく嬉しかった。ちょっとじわっときた。
ゆっくりメシを食う場所を求めて彷徨い走る。学生時代住んでいたアパートやら何やらの前を思い出巡り的に通過。本当はもっとゆっくり散策したいけど、時間もないのでダイジェスト的に。結局、よく買い物に来たスーパーの屋上の駐車場という、何とも微妙な場所で遅い昼飯。このスーパーにも何度も来たなあ… 日曜に家でゴロゴロしてたら友達から電話がかかってきて、一体何事かと思ったら「卵安売りしてるよ!」って… そして慌ててシャワーを浴びて身支度をして二人で買いに行ったりしたなー… かなりどうでもいい思い出だな。
食うだけ食ったら、時間もあまり無いので早速駅前へ向かいます。その前に夕飯代わりに何故か上荒川のスーパーセンターにあるミスドでドーナツ購入。だって安かったから。めちゃくちゃ混んでました。あと学生時代に何度もこの店の前通りましたけど、今回初めてここで買いました。思えば四年間もいたのに一度も行かなかった飲食店は山ほどあるなあ。じゃがいも家族とか。
それから学生時代、駅前で遊ぶ時に使っていたマル秘テクニックでもって車を停めて、そこからてくてくとclub SONIC方面へ。駅前近辺もあまり変わらないなあ… と思ってたら、LATOVとかいうでっかいビルが出来上がっておりました。ここが今のいわきの流行発信地なのだね! いわき中心部のファッション発信源は駅ビルのヤンヤンだと思ってたのに! そしてそれもあって、いわき駅も大規模な改装工事中。飲み会の集合場所として使われていたあの場所あの風景は、もう無くなってしまったのだなあ。いわきも少しずつ再開発が進んで変わっていっているのだなあ、と、嬉しくもあり、寂しくもあり。
駅前を通り抜け、学生時にサークルの飲み会で何度もお世話になった赤ひょうたん前を通過し、club SONICへ。おおー、これがSONICか。学生時代にはまだ無くて、ここは映画館だったんだよな。一度も観には来なかったけど。しかしながら開場までは時間があるので、そこら辺をウロウロすることに。ウロウロしたところで特に何もないけど。仕方ないので近くのヨーカドーへ行って意味もなくウロウロしたりトイレ入ったり店内のダイソー行ったり。LATOVという場所は出来てもやはりヨーカドー派のヤングはいるらしく、結構な若者がいました。その後もタイラボウルの前を通ってみたり、観光客が通らないような入り組んだ所をウロウロしてみたり(ザ・不審者)、「こんなに時間余るんだったら、やきかつでメシ食ってても良かったんじゃあ…」という思いが去来しつつも無理矢理時間を潰し、なんとか開場時間。特に整理番号関係なく入場。内部はさほど広くはなく、しかし「THE・ライブハウス」な雰囲気がビンビン。悪くないです。スタートまでタバコ吸ったりしてダラダラ過ごす。そしたらなんか体がふらつくので、あー疲れてんのかなーって思ったけどなんかおかしいと思い、ふと天井の照明を見たら照明がゆらゆら揺れてた。地震でした。そういやいわきって結構な地震頻発地域だった記憶が… さらに仙台に負けず劣らず風が強く、加えて妙に雷が多かったような…。こうして見るとすごく厳しい自然環境みたいですが、違うの! 冬は雪もあんまり降らないし過ごしやすいの! あと東北だけど茨城に近いから場所によっては首都圏のテレビが観られたの!(関係ない)
そんなこんなしてたらライブスタート。一番手はTo Overflow Evidenceという地元バンド。何やらハコのスタッフが在籍してるそうですが。山形でやったdo itに出演していたのをたまたま観て、これがなかなかよくて今回も楽しみにしていたんですが、いやー、いわきにこんないいバンドがいたのか! って驚かされました。基本は所謂轟音激情ハードコアといった赴き。今回メインのenvy好きなんだろうなーと思わせつつ、単なるフォロワーでは終わらないオリジナリティは確立してるようで、激情一辺倒ではなくポップな部分もあって、このテのバンドとしては非常に聴きやすいのね。そしてとにかくステージアクションが激しい激しい。特にボーカル氏は止まってる瞬間が皆無といえるアクティブさに加えて、終始絶叫絶叫また絶叫。いきなりトップギアというレベル。なので途中のMCではゼーゼーと息が上がってました。近々新しい音源が出るようでこれは要チェックですね。最後の曲でちょっと感動。仙台にも来ないのかなー。
彼らのライブを観ていて思ったんだけど、このハコってステージが若干高いからか、とても見やすいのね。あと結構音もいいし、そして照明がすごくいいなあと思った。彼らはハコの照明ほとんど使わずに自分達で照明(裸電球)まで持ち込んでたけど、その演出もいい効果を上げていたように思います。うーんいいハコだなあ、こういうとこ仙台にも欲しいなあ。
続いてHOLSTEIN。音源でちょっとだけ聴いたことある程度でしたが、まず何よりボーカル氏の声が男前。エモい音には男前ボーカルがよく似合いますが、このバンドは特にそうですね。今回のメンツはほぼすべて激情爆発型ですが、このバンドはその中でも情感表現が艶やかというか、静動のコントラストで攻めるというよりは、なめらかに流れるように緩急をつけて攻める点が実にドラマティックで印象的。envyの壮大さとはまた違った赴きの、男臭いロマンティシズムみたいなものを感じました。
続く三番手はlostage。他が爆発型なのに対して、彼らの音はやはり「刺す」と言った方が適切なのだなあと改めて感じました。他のバンドとはやはり別種のヒリヒリした緊張感は相変わらずで、特にこの日は他バンドと比することでさらにそれが浮き上がってきているようで、実にいい演奏を聴かせてくれておりました。そんな中で聴かせてくれた穏やかな「母乳」はとても良くて、この曲を、この場で聴けただけでも、はるばるいわきまで来て良かったと思わされるもんがありましたよ。ちなみにMCではお兄さんが実に素直に「まさかenvyと同じステージに立つ日が来るとは…」とか言ってました。
そして大トリはenvy。なんだろうね、もう、別格だね、あれ。フロアのお客さんらが、ステージ上で起きている事を見逃すまい、聞き逃すまいと目と耳と肌と、五感を一方に集中させているのが伝わってくるようでした。前述のライティングの名仕事ぶりも手伝ってか、とにかく終始圧倒、圧巻。その前のlostageも勿論良いライブを見せてくれたんだけど、もう全部吹っ飛んだ。勝ちも負けもないけどenvy圧勝と言わざるを得ない。MCの直後にいきなり入った「左手」も神がかってた。そんでそのMCでも言ってたんだけど、随分昔に一度いわきに来てるんだってね。自分がいわきに住んでた頃なので、あー観たかったーと思ったけど、その頃はenvyなんて知る由もなかったなあ… 勿体ないわ。本編終了後にアンコール。ギターの人がスピーカーによじ登ってギターを吊してバンバン叩いて大暴走。全体的に「君の靴と未来」頃の曲中心で、比較的新しめの曲はほとんどやらなかったのが心残りだけど、でもそれを補ってもあまりある程の壮絶なパフォーマンスだった。ちなみに終始、自分の横辺りでTo Overflow Evidenceのボーカルの人が身をよじらせるようにしながら、食い入るようにステージを観てたのが印象的。やっぱ好きなんだなー。
終演後はなんだか会場全体が放心と興奮の狭間にいるような状態というか、「envyすげぇ」という空気に包まれており、物販には早くも人だかりが。みんなTシャツ買ってた。僕も買いました。なんかもう少しゆっくり余韻に浸っていたかったけど、しかし明日は仕事。終わったなら早々に帰らねばならず、足早に会場を後にする。
いやあ素晴らしい一日だった。そしてまた逢う日までさようなら、Iwaki City… と、今日という日を反芻させながら高速に、乗った、は、いいんだが、磐越道(いわき→郡山を経由して東北道へ)ではなく何故か常磐道(いわき→富岡、で終了)に入ってしまい、片側一車線の道路を他の車に煽られながら走り、最終的には非常に中途半端な場所で降りるハメになり、その後は普通に国道六号をひたすら北上して仙台まで帰りました。なんてオチだ。