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65536 tunes for MIRAI

年に一回くらいは更新したいブログ

ふと思い出したどうでもいい話

まあタイトル通りのどーでもいい思い出話なんだけど、なんとなく書き留めておきたかったので久々にまともに更新します。
人には多分、人生において、どう考えても原因がわからない「どうしてこうなった」的なエピソードがあるものと思うんだけど、これもそんな類の記憶。


あれは確か、小学二年の頃だったと思う。当時は古びた団地の公営アパートに住んでた。季節は忘れたけど、多分初夏か、その頃だったろうか。確か僕は友達と一緒に外で遊んでいた。アパートのまん前に公園があったので、その辺りで、自転車乗ったり、ボール蹴ったり、遊具で遊んだりしてたんだと思う。
すると、遠くのほうから何やら叫び声というか、怒鳴り声というか、罵声というか、とにかく荒げた声が聞こえてきた。何だろう?とそちらを向くと、僕と同い年ぐらいの女の子が数人(記憶が確かなら4〜5人いた)、こちらに向かって凄い勢いで走り寄ろうとしていた。
一瞬、何が起きているのかよくわからなかったけど、彼女達の怒りの矛先が、どういうわけが僕に向けられているということを理解するのに、思いのほか時間はかからなかった。
僕は回れ右して走って逃げた。全速力で逃げた。運動は苦手だったけど、火事場のなんとやらで、彼女達を振り切って、アパートの四階にある自分の家まで逃げた。子供心に、アパートの中までは追いかけてこないだろうと思った。せいぜい入り口で立ち止まって、あとはしばらくすれば諦めてくれるだろうと思ったのだ。
しかしそんな予想を裏切って、彼女達は猛烈な勢いでアパートの階段を駆け上がり、四階の僕の家の前まで追いかけてきたのだ。僕は慌ててドアを閉めて鍵をかけ、自分の部屋に飛び込んだ。ドアの向こうでは女の子が何事か叫んでドアをガンガン叩いている。
その間、僕の頭はグルグルと回っていた。ここ数日の記憶を一気に反芻した。でも、彼女達をここまで怒らせるようなことをしでかした記憶は一切なかった。なんだ? なんでだ? なんで僕は追いかけられてんだ? あの子らは何を怒ってんだ? てゆうかあの子らは何年何組の誰と誰と誰と誰と誰だ?????
すると家にいた母がさすがに異常を察知し、怯えている様子の僕に「何? どうしたの?」と聞いてきたが、僕は「わからない、なんだか女の子に追いかけられた」としか答えられなかった。母は部屋を出てふすまをきっちり閉めると、玄関先の女の子達と何かを話しているようだった。彼女達は何事か言っていたようだったけど、案外素直に帰って行ったようだった。静かになってからそっと部屋を出て、母に聞くと「なんでもないよ」としか言われなかった。僕もそれ以上聞かなかったし、あまり聞きたくもなかった。
恐怖ばかりが先行して顔もよくわからなかったけど、あまり見たことのない子達だったような気がした。他の学年か、他の小学校の子達だったんだろうか? だとしたら尚更僕が追いかけられる理由がわからない。
翌日、学校に行ったらまた彼女達に追いかけられたりいじめられたりするんじゃないかとビクビクしていたけど、何事もなかった。本当に、まるで何事も無かったかのように、また今まで通りの日常が始まったのだ。
今でもたまに思い出す。結局あの子達は一体なんだったんだ? なんで僕は追いかけられたんだ? 母はあの子達と何を話したんだ? 今更聞くに聞けない。多分、そんなことは些細なことと、母もとっくに忘れてるだろうし。


その程度の思い出話です。ありがとうございました。