65536 tunes for MIRAI

年に一回くらいは更新したいブログ

輝く!俺なりのレコード大賞2018

新年あけましておめでとうございます。前の記事で「良いお年を!」とか言ってたら次の記事が丸一年後になりました。本日2019年1月1日、平成31年の元日、皆様いかがお過ごしでしょうか。皆様の2018年はいい年になりましたか?わたしですか?完全に厄年でしたねマジでロクなことがなかったです。特にWUGちゃんが解散するって言った日は本気で仕事が手に付きませんでした。そしたらジブン、本当に今年は本厄の年だったみたいです。どーりで!ワハハ!ワハハじゃねえんだよ。まあそんな前置きはどうでもいいです。今回も毎年恒例のアレ、その年に聴いてよかった音楽を適当に挙げるやつをやります。つうてもほんと昨年は全然CD買いませんでしたけどね。完全にSpotifyに依存してました。依存しすぎて有料会員にもなっています。もうアタイ、あンたがいなきゃ、生きていけない…。どうでもいいですね。そんなわけでババンと挙げていきましょう。

 

参考として2017年版

unlimber.hatenablog.com

 

 

【楽曲部門】

I-1club - Jewelry Wonderland 

君とプログレス/Jewelry Wonderland

君とプログレス/Jewelry Wonderland

 

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アニメ「Wake Up, Girls!」の作品世界における国民的アイドルグループ、I-1club。この曲は「WUG新章」にて歌われた「君とプログレス」のカップリング曲ですが、これがもう最高のアッパーチューン。イントロからは比較的静かな雰囲気の歌物ハウスとして流れて行き、溜めて溜めてサビで一気に爆発する展開が鳥肌物。自分は2017年12月に開催された「Wake Up, Girls!Festa.2017 TRINITY」で初披露された際に初めて聴きましたが、「これ!!俺の好きなやつ!!」と興奮したのを覚えています。実際これはライブでの破壊力が高く、現実ではライブ機会の少ないI-1に代わってWUGが披露してきましたが、ライブで歌われるたびに盛り上がりが増していったように思いますね。是非もう一度、本家I-1clubのパフォーマンスで聴きたいところです。さらにはJ-POP~アニソン系DJの間でも評価が高いようで、クラブイベントで使われた事も多々あったよう。

 

 

 Homecomings / Songbirds

映画『リズと青い鳥』ED主題歌「Songbirds」

映画『リズと青い鳥』ED主題歌「Songbirds」

 

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響け!ユーフォニアム」シリーズのスピンオフ作品である映画「リズと青い鳥」の主題歌として起用された一曲。映画は青春時代の煌きや情熱、ボタンの掛け違い、進む道を前に立ち止まる苦悩、そんな一瞬一瞬を、触れてしまえばすぐに壊れてしまいそうなほど、極めて丁寧かつ繊細に描ききった傑作で、観客は作品内の登場人物の心模様を、窓やビーカー、風に揺れるカーテン、階段の手すりとなって、ただ静かに息を潜めて見守ることだけを許されているかのようでした。彼女達の心と心が交差して時に指を絡め時にぶつかり時に触れることもできずすれ違っていくさまは、真の解決を見たのかはわかりません。それはこの物語の傍観者となった観客ひとりひとり、解釈が異なっているでしょう。ただこの作品は、そんな彼女達のかけがえの無い青春時代の、ほんの一瞬を切り取った「映像記録」であり、ただただ愛おしく見つめ見守るものである、ということだけは言えるのではないかと思っています。僅か一時間程度の短い青春映画の最後、また仲睦まじく歩いていく彼女達の背中を見送った後、さて、と鳴り始めるギターの音色は、青空へと飛び立っていくような爽やかな開放感と心地よい余韻を我々に与えてくれます。是非映画と共に堪能してみていただきたい一曲です。


『リズと青い鳥』Songbirds -Homecomings- MV

 

 

Wake Up, Girls! / Polaris 

Wake?Up,?Best! 3? *初回生産限定盤(CD2枚組+Blu-ray Disc)

Wake?Up,?Best! 3? *初回生産限定盤(CD2枚組+Blu-ray Disc)

 

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アニメ 「Wake Up, Girls! 新章」内においてWUGメンバー自身が作詞を手掛けたという設定で歌われたこの曲は、実際に「中の人」であるWUGメンバーが作詞を行っている。そしてこれは正に「WUGにしか歌えない曲」だ。WUGはこれまでの活動の中で、一つずつ「WUGにしかできないこと」を積み重ねてきたように思う。その最初の到達点が劇場作第3弾「Beyond the Bottom」で歌われた同名曲「Beyond the Bottom」だった。これが正に「WUGにしか歌えない」、さらに言ってしまえば「WUG以外に歌うことは許されない」でもいうような、WUGにしか飼い慣らせない怪物のような曲だった。いや、もしかしたら、今でもまだその凄まじさは全貌を掴みきれていないのかもしれない。とにかく「WUG以外には手に負える代物ではない」とでもいうような曲だったのだ。

そしてこの「Polaris」である。ポップでキャッチーなサウンドとメロディで歌われるこの歌は、そこからイメージされるものとは全く正反対に重い。彼女達の出自を知っていれば、この歌の冒頭が明確に東日本大震災を描いていることはわかるだろう。彼女達はあの震災をきっかけにして生み出されたグループだ。そして「Polaris」は、「街明かり消えた夜 誰を頼ればいいの?」「楽しいも嬉しいも波がのみこむの」と歌う。ここまでストレートに、自らの手で描いた歌詞で震災を歌うことの覚悟は、一体どれほどのものだったのだろう。彼女達は自分達の出自を、何のために生まれてきたのかを、最後まで逃げることなく背負い、受け止めることを、この歌で完全に表明した。しかしこの歌はそれだけでは終わらない。これは彼女達のこれまでの軌跡を詰め込んだ歌であり、そして大事なことは時に迷いつつも前へ進もうという意思であり、ここでは確固たる意思でもって未来へ向おうという宣言を高らかに歌う。活動の中で結束を強めていった彼女達は、互いに「つながって」「みちびいて」その先を照らしてゆく。

この曲を踏まえた上で「Beyond the Bottom」を聴くと、この曲もまた震災を描いているものと改めてわかる。「Polaris」と「Beyond the Bottom」は表裏一体、光と影のような存在と思う。暗く混沌とした世界で孤独になっても傷だらけで戦う「Beyond the Bottom」に対し、「Polaris」は辛く悲しい過去から仲間と共に未来へ進もうとする。WUGにしか乗りこなせない暴れ馬のような「Beyond the Bottom」、彼女達の想いから生まれた天馬のような「Polaris」、どちらも「WUGにしか歌えない曲」だ。

2018年6月15日、彼女達は2019年3月で声優ユニットとしてのWUGを解散することを表明した。その上で歌われるこの曲は、彼女達にしか扱えない、扱ってはならない、真に「WUGにしか歌えない曲」となった。


Polaris / Wake Up, Girls!

 

 

アルバム部門】

Gezan / Silence Will Speak

SILENCE WILL SPEAK

SILENCE WILL SPEAK

 

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2007年大阪結成ロックバンドの4th。様々なサウンドタイプの曲が揃ってはいるが、ここに通底している感覚は赤く燃えるジャケットの如く、激しく燃え盛りドロドロに渦を巻く情念だ。一曲目「忘炎 / forgotten flame」の、まるでロウなブラックメタルのようなギターとボーカルからしていきなり強烈。とことん不穏で殺伐としたヘヴィロックが続く前半から一転して後半は歌に重点を置いたような優しげな曲が続くが、前半の不穏さと殺伐さの上に生まれた焼け野原で歌われているかのような感覚を覚えてしまう。渦巻いてるヘヴィな情念の濃度が高くて聴くの躊躇う部分もあるが、聴き終えた時のカタルシスがすごい。43分全8曲というボリュームもいいが、久しぶりに「聴くのにパワーがいる」作品に巡り合ってしまったと感じた。演者とリスナーのガチンコ勝負を求められる一枚。怪作。


GEZAN / DNA (Official MUSIC Video)

 

 

killie / 犯罪者が犯した罪の再審始まる

犯罪者が犯した罪の再審始まる

犯罪者が犯した罪の再審始まる

 

 東京ハードコア・killieの初期音源集。全曲再レコーディングに加え、未発表音源も収録され、これで税込1,111円という超激安価格でのリリース。彼らがこれまでにリリースしてきた音源はどれも超プレミア価格で取引されており、とても気軽に手に取れるような状況ではなかったんですが、そんな状況を打破すべくといったことなのか、超破格の値段設定でこの音源集が出たのは非常に有難い限り。そもそもはどれもバラバラの作品としてリリースされた曲ではあるものの、今の彼ら自身の手によって再レコーディングされパッケージングされた本作は、いち作品としてのトータル感があり、アルバムとしての完成度も高いです。それだけバンド・楽曲の世界観が底で通じ、ブレていないということでもあると思う。ライブでの定番曲もあれこれ入ってるようなので、とりあえずこれさえ買って聴いておけば…と思ったものの、今現在ではすっかり完売してるところがほとんどの様子でマケプレではやっぱり無駄に高いお値段で売られててさもありなん。


killie/先入観を考える-Taipei Revolver 2015.10.10

 

 

早見沙織 / JUNCTION 

早見沙織/JUNCTION (通常盤 CD/1枚組)

早見沙織/JUNCTION (通常盤 CD/1枚組)

 

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人気実力派声優としても著名な早見沙織の2ndフル。これは完全に2018年の最後に現れてしまった大傑作。竹内まりやからの提供曲などもあるが、収録曲のほとんどは彼女自身による作詞作曲という、シンガーソングライターとしての才も芳しいほどに花開いている。サウンド面では70年代以降から今に連なる日本のポップスの上質な部分だけで作られているかのような贅沢さ。彼女のSSWとしての才能と抜群な歌の上手さ、そこに押し引きをわきまえた職人の手による楽曲が見事に噛み合い、最高品質のポップスとして心地よく耳を撫でて行く。しかしそれでいて職人芸を見せ付けるかのような押し付けがましい部分は微塵も無く、あくまでもさりげなく上品に鳴り渡っている。

それにしても驚くべきは彼女のSSWとしての才能だ。声優としての実力に加え、音楽家としての才能まで持つとはなんとも恐ろしい。いい塩梅のエッセンスとしてところどころに盛り込まれたチャーミングさも愛おしい。作詞家・メロディーメーカーとしての一面も十分すぎるほどに堪能できる、幸福な50分強。


早見沙織 2ndアルバム「JUNCTION」Trailer

 

 

【まとめ】

なんかアニメ絡みばっかになりましたね。そんな年もあるよ。まあ去年も去年で覆面系ノイズばっかでしたけどね。ちなみに2018年、新旧問わずで一番聴いてたのはイノハリでした。多分。あと去年のベストに選んだヤなことそっとミュートもよく聴きましたし初めてライブも見たよ。推しは黒髪ロング担当なでしこさんです。ただしチェキを撮ってもらう勇気はなかった。他にも東京激情ハードコアsans visage「Moments」、パソコン音楽クラブ 「 DREAM WALK」、Age Factory「GOLD」、二人組アイドルユニットAmiina「Discovery」なんかよく聴きました。楽曲単位だとWUGソロイベ曲に良曲が多く、吉岡茉祐「GloriA」、青山吉能「解放区」、永野愛理「minority emotions」等が素晴らしかったです。ちゃんあい先生の石巻でのソロイベも良かったな…ぼく涙腺にきちゃったよ。全体では楽曲単位よりアルバム単位での良作に出会うことが多かったですかね。ところで2017年の俺レコ大ではNARASAKIさんは早くCOTDの新作出して」と訴えましたが、そしたら本当に出ましたね。ありがとうNARASAKIさん!今年はライブいっぱいやってね!